生産地 日本
製造者 サントリースピリッツ
度数 47度
価格 4000円程度(700ml)※写真はミニボトル1300円/200ml
ボタニカル ジュニパー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール
桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子
概要
サントリーから販売されているプレミアムラインのクラフトジンです。
名前の由来となっている六というのは14種類のボタニカルのうち、6種類を日本のボタニカルを使用していることから。
国内大手メーカーがジンを作る、しかも割って飲む前提のようなお酒ではなく作りや価格帯としてもプレミアムなジン。
発売当初、ニッカも『カフェジン』という比較的高価格帯のクラフトジンを発売しており、この2つのジンの販売というのは個人的にはかなり大きなできごとだったと記憶しています。
というのも、ジンの愛好家というものはワインや日本酒などの醸造酒、焼酎、ウイスキーに比べて数が少なく、故に地元ではBarでジンのショットを頼むだけでマスターに少々変わり者扱いされるほど。
愛好家の絶対数が少ないジンを、ブームが来ているとはいえ大手が製造するというのは本当に大きな動きが来ていると実感させられました。
結果的に日本各地でご当地ジンが製造されるようになり、国内のメーカーが国産洋酒の製造に着手するという嬉しい動きは今なお継続されています。
もちろん周辺にジンを愛好する飲み手が目に見えて増えたという実感はありませんが、それは提供する機会・場の数に比例するものでしょうし、東京といった大都市では肌感覚でジンの身近さを感じられるのかもしれません。
評価
味わい A
香り B+
入手性 A
コスパ B
個人的評価 A
大手メーカーの仕事だけあり非常にまとまりが良い味です。
雑味が少なく、アルコール感も抑えられ、甘めの味わいではありますが極端ではない。
柑橘系の酸味、スパイスからくる辛味と苦味が舌にのこり、甘さを中和させます。
それらの味がジンでありつつもしっかり和のテイストを感じさせる仕上がりになっています。
香りはスタンダードなジンと比較してはっきりと強さを感じ取れます。
甘さをまとったフローラルさ、そしてスパイス類が主張しすぎていない。
逆に言えば唯一無二の香りではありませんが、香りをそのまま良い香りだと楽しめるジンです。
入手に関してはスーパーやイオンで買えるので良好です。
居酒屋で使われているのはみたことないですが、Barでは置いてある店も多いんじゃないかと思います。
コスパとしては値段相応だと思います。
『六』に落ち度があるわけでなく、4000円台のジンは国内外で協力なライバルがひしめき合っています。
そのなかでスタンダードでなくあえてプレミアムラインのジンを選ぶ意味というものがコスパの項目では重要になっており、まとまりがよいこちらのジンを選ぶ強い理由が私にはなかなか見つからなかったです。
ただし、国産ジンの入り口としてやスタンダードジンから価格帯を上げて飲んでみようとされる方にはオススメできるジンです。
個人的評価はAです。
何度も言いますが大手メーカーさんだけあって味、ラベルやボトルデザインなどすべてが高水準でまとめられています。
味は奇抜さよりも安定感が重視されている印象があり、ストレートからカクテルまで楽しめる一本。
こうしたプレミアムラインの国産ジンが全国規模で買えるという環境を作り上げたという点でも、このジンの存在意義は非常に高いと感じています。
ただし値段はジンにあってそれなりの値段しますので(というかスタンダードジンのコスパが良すぎる)、普段飲みのカクテルベースとしての活躍としては後発、低価格の『翠』に任せられることになるのでしょう。
今回コンビニ(ローソン)でミニボトルを見つけたわけですが、こうして1000円ちょっとで試しのみできるのは本当に嬉しいですね。
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