HINATA(ジャパニーズクラフトジン)

ジン

生産地   日本、宮崎県日南市油津(あぶらつ)
度数    47度
価格    5500円程度(750ml)※写真はベビーボトル660円/90ml
ボタニカル  ジュニパーベリー、日向夏、キンカン、ヘベス、シナモン、カルダモン
コリアンダーシード、カモミール、レモンバーム、クローブ、スペアミント、山椒
ピーマン(宮崎産)、八角、ローズマリー、フェンネルシード、生姜(宮崎産)、黒ごま

概要

以前紹介した宮崎県のクラフトジン『油津吟』を製造している京屋酒造さんの、二作目となるジン『HINATA』。
同じ会社が作っているとは全く思えないボトルデザインの変更があり、ナンバリングしていないことからもそれぞれに独立した個性をもたせたいという意図があるのかもしれません。

というのも、今作『HINATA』では二人のある女性が関わっており、一人が現役の女性バーテンダーでもう一人が女性の画家です。
テイストの監修とボトルデザイン、それぞれに関わっているために女性らしい柔らかなデザインのボトルになっており、前作とは色合いからしても真逆の方向性になっていると思います。https://tatsunarisake.com/?p=310(油津吟)

今回は前回のボタニカル数9種類から倍の18種類となっており、多彩かつスパイシーに作られていることがうかがえます。

評価

味わい    B+
香り     A
入手性    B
コスパ    Bー
個人的評価  B+

味わいに関して、前作『油津吟』っぽさは継承しつつ、しかし今度は柑橘ではなくハーブ類やスパイス類の辛味、苦味が先行し徐々に甘みが感じられます。
飲み口は意外と軽く、後味にはカルダモンがもつ歯磨き粉のようなものが残ります。
焼酎っぽさはかなり減っていると思います。

香りは甘い香りとスパイシーな香りが強烈です。
結構シナモンが効いてて、それが甘さの軸をなしている印象を受けます。
以前飲んだことがあるシナモンリキュールに近い感触があります。

入手に関して、ネットであれば普通に購入できると思います。
『油津吟』同様にこちらも品評会で賞を受賞していますが、ウイスキーほど人気が加熱していないので売り切れるという心配は当分なさそうです。

コスパに関しては悩ましいです。
味わいに独自性があるのですが、それが必ずしも万人向けするものではないという点と、ジン好きに好まれる味の方向性とは少し違っていると感じます。
うまいかどうかでいえば美味しいジンなのですが、ある程度飲み手の好みに左右されそうなので、5000円するこのボトルを即買いするのはオススメしにくいです。
幸いベビーボトルがあるのでそちらを試すか、ジンの品揃えがBarで一度飲んでみてください。

個人的評価はB+です。
雑味が少なく多彩で面白いジンですが、私個人としては『油津吟』の力強さのほうが好みです。
ただしあくまでもスピリッツ類を嗜む私の感想なので、もう少しライトな飲み手の方にはこちらのほうが好まれると思います。
※スピリッツコンペ(2019)においても『油津吟』が金賞、特別賞なのに対して『HINATA』は銀賞だったことから、お酒を日常的に楽しんでいる方には『油津吟』のほうが好まれそうです。

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