GINnez 銀鼠(ぎんねず)

ジン

生産地   日本、宮崎県日南市北郷町
製造者   櫻の郷酒造株式会社
度数    44度
価格    1000円程度(200ml)
ボタニカル レモン、ジュニパーベリー、日向夏、コリアンダーシード、チップ(桜)チップ(日南産飫肥杉)、レモングラス

概要

九州、宮崎県三本目となるジャパニーズクラフトジン『GINnez』。
一本目、二本目は日南市の京屋酒造さんの『油津吟』と『HINATA』ですが、それに続いて同じく日南市の櫻の郷酒造さんから新しいジンが誕生しました。

ベーススピリッツは本格焼酎であり、宮崎県も焼酎に関しては鹿児島県同様のメジャー生産地だと思うのですが(霧島酒造もあるしね)、鹿児島県に比べてスピリッツ販売への参入は活発ではありません。
もちろん良い悪いの話ではないのですが、焼酎王国と言われることもある宮崎でジンの誕生がようやく二社目だったので、私としても嬉しい限りです。

ちなみにこの酒造さん、正確には井上酒造さんが関連会社として設立した櫻の郷醸造合名会社(現 櫻の郷酒造株式会社)であり、焼酎としては芋の『飫肥杉』や『無月』、ヤシ焼酎である『孤独な天使』、そしてお酒以外のものとしてキャビアも製造しています。

今回のジンは日南産のレモンをキーボタニカルとして使用しており、また桜や飫肥杉のチップを使用している点が目立った特徴だと思います。

現段階では200mlボトルのみの販売のようです。

評価

味わい    A
香り     B+
入手性    C
コスパ    A
個人的評価  A

味わいは爽快な酸味のレモンがトップにきて、ついで控えめな甘みと植物的な苦味が残ります。焼酎のニュアンスはそこそこ感じられますが支配的ではありません。
雑味は感じられず、飲み口のアルコール感はそこまでありませんが飲み終わりに少々焼けるような感覚があります。

香りは酸味を想起させるレモングラスの香り、口にすると鼻腔に柑橘系の香りが長く残ります。飲み終わりにジュニパー感を少し感じますが、基本的にはレモンが支配的だと思います。

入手性に関しては発売が直近だったこともあり、全国的に購入するには製造所のネットショップページで購入するしかないかもしれません。

コスパに関しては200mlで1000円程度と試すにはちょうどよい価格帯であり、フルボトル換算ですと700mlで3000円ちょっとでしょうか。
ジャパニーズクラフトジンの中では中間くらいの価格帯だと思います。

個人的な評価としてはAです。
『油津吟』と属性が似ており、焼酎のニュアンスを排除するわけではなく、共存させる方向性ですが焼酎とボタニカルの塩梅がちょうどいいです。
『油津吟』の柚津に対してこちらはレモンという感じで差別化はできていると思います。
ただスタンダードな「ロンドンドライジン」タイプではないのでそちらを日常的に飲んでいる方にはすぐには馴染めないかもしれません。

個人的に良いと思った点として外観があります。
ボトルの形状はシンプルですが、それに合わせてラベルも控えめでオシャレな方向性であり、かなり洋酒に寄せているデザインです。
サイズ的にバックバーには馴染まないかもしれませんが、デザインとしてはキレイな小物感にあふれていてかなり気に入っています。

これからの季節、ソーダ割やトニック割が重宝しそうなジンですね。

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