生産地 イギリス
度数 57.7度
価格 4500円程度
製造 シップスミス社
輸入業者 サントリーアライド㈱
販売者 サントリースピリッツ㈱
ボタニカル:ジュニパー、オリスの根、レモンの皮、オレンジピール、リコルス、アンジェリカの根、シナモン、カッシアの樹皮、コリアンダーシード、アーモンド
公式HP→https://sipsmith.com/product/v-j-o-p/
概要
ビームサントリー社傘下のシップスミス社が製造しているクラフトジン。
ウイスキー評論家、故マイケル=ジャクソン氏のロンドンのオフィス跡に09年創業とのこと。
こちらは通常品(緑ラベル)よりもジュニパーを二倍使用した銘柄となっており、また度数も57度とかなり高めです。
(VJOP=Very Juniper Over Proof)
こちらのジンも「クラフトジン」という言葉が世に浸透する前より作られていますが、少数生産、高品質、高価格といった点で「クラフトジン」らしいクラフトジンです。
数年前はもうちょっと高かった気がしたのですが、ちょっと記憶が曖昧です。
その頃はある程度知名度があって5000円を超えているジンというのはまだ少なく、これとモンキー47、ビーフィーターバローズリザーブくらいだった気がします。
評価
味わい A+
香り B+
入手性 B
コスパ B+
個人的評価 A+
味わいに関しては正統派な辛口ドライジンで、アルコールの甘みを感じつつも程よい苦味が根底にあり、基本的には甘みはそこまで主張してきません。
柑橘系の酸味、爽やかさも感じられますが、それらがバラバラに点在するのではなく一つにまとまっており、口中で味わい、分解していくとようやく様々なニュアンスを感じられます。
雑味はほとんど感じられず、高い度数でありながらもそれを感じさせない飲み口です。
奇をてらう感じなしの、ジュニパー多めドライジンの香りです。
香りに独自性やフローラルさが欲しいのであれば、こちらを選択することはないかもしれません。
入手に関しては少数生産とはいえ知名度が高く扱いが良いので、それなりに洋酒に力を入れているお店になら見かけると思います。
ネットでも買えます。
タイミングによっては売り切れもチラホラ見かけましたが、今の状態(2020年)であれば大丈夫でしょう。
コスパは値段に見合ったおいしいジンです。
ただし正統派ではありながらも際立った個性(二倍ジュニパーや高い度数)があるので、それらに嗜好性が合致するなら評価は高くなりますし、もう少しライトにジンに付き合いたい方にとっては少々骨太すぎるかもしれません。
私の中で上位に君臨し続けるジンの一つです。
味わいはこれまで述べたとおりですが、ボトルデザインやラベルデザインもすばらしいと思います。
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