生産地 イギリス
度数 45度
価格 3000円前後
製造 シップスミス社
輸入業者 サントリーアライド㈱
販売者 サントリースピリッツ㈱
ボタニカル:ジュニパー、グレープフルーツピール、レモンピール、アーモンド
セビルオレンジピール、コリアンダーシード、オリスルート、
リコリス、アンジェリカの根と種、日本の煎茶、中国の緑茶
概要
スタンダードジンとして揺るぎない地位に君臨している『ビーフィーター ロンドンドライジン』のプレミアム銘柄です。
ネーミングの24というのは、「24時間のスティーピング(ボタニカルの浸漬)」と「24時間刺激的な街、ロンドン」からきているそうです。
このジンの特徴は、通常品の『ビーフィーター』に使用されてる9種類のボタニカルに加えて「お茶」を使用している点です。
今でこそクラフトジンブームやジャパニーズジンの生産の広がりがあるためにそこまで目立ったボタニカルに感じられないかもしれませんが、ブーム前ではボタニカルにお茶を使っているのは珍しいほうだったと思います。
ジンそのものの情報ではありませんが、個人的にこのボトルデザインはとても気にいっています。
通常品の『ビーフィーター』のシルエットやイメージカラーを踏まえてプレミアム化させており、ボトルに加工されたエンボスはロンドン塔を守るレイブン(ワタリガラス)を模していて、ブランドにおける伝統的な意味合いも込められています。
赤とクリアーの二色のガラスは視覚的にも映えるもので、酒棚やバックバーにこれや『スターオブボンベイ』『タンカレーNo10』などが並んでいるとワクワクしていたものです。
好みの問題かもしれませんが、現在のボトルは赤一色なのが残念です。
評価
味わい B+
香り B+
入手性 A
コスパ B+
個人的評価 B+
味わいに関しては『ビーフィーター』の甘みを継承しつつ、甘みのキレと苦味の残り具合がしつこくなくちょうどいい塩梅に仕上がっています。
苦味が通常のジンから感じるものより若干スパイシーさ、辛味が含まれています。
好みの問題もありますが、通常の『ビーフィーター』よりもストレートで楽しめる味わいです。
香りは柑橘系のさっぱりした香りが中心です。
日頃のお茶の付き合い方によって変わってくるかもしれませんが、推してる程お茶は感じないです(私個人には)。
逆にいうと、それほど上手く香りを纏めているということでもあり、香りがちらかっている印象は受けません。
お茶を推している他のジン(季のTEAやKOMASAジンほうじ茶)と比べれば違いがすぐに感じられると思います。
入手に関しては扱っている会社が大手でありかつスタンダードジンとしてのブランド、知名度もあるのでいつでも購入できると思います。
変わっていなければイオンでも扱っています。
コスパに関しては悪くないと思います。
というよりも3000円台には競合が『タンカレーNo.10』をはじめ「プレミアムジン」がひしめきあっているため、どうしても厳し目の評価になってしまいます。
個人的評価としてはB+であり、値段以上に楽しめる要素があるジンだと思います。
味に関してはお茶という部分が必ずしもプラスになるとは分かりませんが、このジンのアイデンティティーとしては弱いと感じます。
ただしスタンダードジンのプレミアムラインであること、それを維持していること、ボトルにあらわれているブランドへの誇り、見栄えなど味以外の要素でも面白い点がたくさんある銘柄です。
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