産地 日本
製造者 キリン(キリン・シーグラム社時代)
度数 47度
価格 1000円程度/760ml
ボタニカル ジュニパー、他不明
概要
御殿場蒸留所にて国内生産されていたジンで現在は終売。
キリン・シーグラム株式会社が設立されたのは1972年。
キリンディスティラリー株式会社となったのが2002年。
これ以上の細かいことは私にはわからないですが、18~50年くらい前に製造されていたのでしょうか。(幅がありすぎですね・・・)
もともとイギリスでは1950年頃まで『ホワイトサテン』というジンが流行っていたそうで、「ホワイトサテン」はジンの俗語だったとか。
1960年頃にシーグラム社が買収し、軽快なドライジンスタイルに生まれ変わらせ、名前を『ホワイトサテン』から元の製造者名である『バーネット』に変更したということです。※輸入酒のかめやさんのサイトより
2010-2011の『世界の銘酒事典』には載っていますので、10年ほど前はまだ普通に売っていたのかもしれませんが、地元ではほとんど見かけていません。
価格帯が1000円台であったため、当時がこのジンが現役でバリバリ使われていたのか、それとも他のスタンダードジン達に押しのけられていたのか。
機会があればBarのマスターに聞いてみたいと思っています。
評価
味わい B
香り B
入手性 D
コスパ B+
個人的評価 B
※評価に関してですが、ずっと未開栓ではあったもののラベルの状態からそれなりに古いものであるため、販売時より風味がある程度変わっていると思います。
味わいに関しては雑味がなく、心地よい甘みと苦味がそれほど強烈ではないものの寄り添っています。そして喉にカーっとくる感じ。
ジンを飲んでる感は充分あり、価格帯としても他のスタンダードジンを飲んでる時に近い感触があります。
香りはアルコールの刺激の中に柑橘系の爽快さがあります。
ただそこまで強くなく、個性を感じる程ではありません。
入手に関しては終売品なので難しいでしょう。
地道に田舎の酒屋さんをまわればまだ残っているかもしれません。
コスパに関しては、1000円台であればジンとして、何よりスピリッツとして値段相応に満足できるお酒だと思います。
ただオークションとかでプレ値で買うようなものではないでしょう。
個人的評価としてBとしています。
終売かつ昔のボトルなのであまりあてにならないかもしれませんが、1000円台ということもあり、大衆に気軽に飲まれるような味わいなのは、当時もそこまで変わっていないんじゃないかと思います。
個人的にはこのジンの存在に関心があり、終売に至った経緯や当時どういう使われ方をしていたのか、そういうところが気になります。
またラベルが国産っぽくなく、イギリス・ジンの伝統を感じさせると同時にホワイト・サテンというジンの有り様の流れがとても魅力的に感じるジンです。
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