生産地 イギリス
度数 50度
価格 8000円程度(再販時)
ボタニカル ジュニパー等、ビーフィーターに使われる9種類のものに加えてグレープフルーツ
概要
定番中の定番、『ビーフィーター』ジンの限定品です。
この『クラウンジュエル』は元々は免税店限定品であり、昔はクリアーカラーのボトルで3500円でしたが、気品ある紫色のボトルに変わって5000円、そして2009年に終売してしまいました。
その後数年前に一度、8000円で数量限定再販されており、そうした結果現在では店で見かけることが少なく、ネット上でも13000円くらいの値段がついています。
ジン自体についてですが、プレミアムジンとしての役割を持ったクラウンジュエルの経験を活かして『ビーフィーター24』が誕生。
現在はそちらがプレミアムラインの約割を担っており、さらに高額のものとして『バローズリザーブ』があり、こちらはワイン樽で熟成させています。
このジンの特徴として、50度という高めのアルコール度数があげられます。
漫画への登場
バーテンダーが主役の漫画、『バーテンダー』にて一度、使用されています。
あるジンベースのカクテルで、普通の『ビーフィーター』を使うと水っぽくなってしまう(漫画内の環境、作り手の腕において)ところを、それより3度高いこのクラウンジュエルを使用することで弱点を克服する、という流れです。
実際の現場でこの3度の違いがどれほど意識されているかわかりませんが、40度を越えるお酒であってもこの少しの度数の違いは味わいの違いを生じさせます。
『ビーフィーター』や『ゴードン』、『オールドラジェ』などは度数違いで商品が販売されていますが、度数が高ければ良いというわけでなく、いかに飲むかの使い分けが大切であり、実際にそういう需要があるので作り分けされているのだと思います。
評価
味わい A
香り A
入手性 C
コスパ C
個人的評価 A
味わいではっきりと際立つのはグレープフルーツの甘み。
さっぱりとした甘みが感じられ、しかしそこまで強くないのであとに残らない適度なバランス。
香りは柑橘系ではあるものの、それを全面におしてくるのではない、落ち着いた上品な香り。
空き瓶を嗅いでも、グレープフルーツの優しい甘い香りがします。
入手性は限定品ということもあり悪いです。
ネットでは見かけますが13000円程になってしまっており、最初の5000円ラインとは大きくかけ離れています。
以上の点からコスパはあまり良くありません。
コレクターとしては魅力あるアイテムなのですが、純粋な味として10000円を越えてくるのは高いと思います。
ウイスキーといった熟成させるスピリッツなどで値段高騰はよくある話ですが、限定品とはいえ、ジンで値段が上がるのはここ最近だと『アルケミエ』や『季の美』関連くらいでしょうか。
どうしても割高感が目立ってしまいます。
個人的評価としてAを付けていますが、コスパをもう少し意識するとB+くらいかもしれません。
味わいよく、そして何よりボトルデザインを非常に気に入っているのでそうした思い入れを込めてAとしています。
願わくば旧価格帯(5000円)で、『ウェット バイ ビーフィーター』ともども再販して欲しいジンです。
価格:13,748円 |
↑プレ値で1万円超え。美味しいだけに再販されると嬉しいのですが・・・。
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