シンケンヘーガー

ドイツ

生産地   ドイツ
度数    38度
価格    1500円前後
輸入業者  ウィック

概要

(ジンの種類の中に「シュタインヘーガー」というジャンルがあります。
厳密には今日我々が親しんでいる「ジン」の系譜からは外れているのですが、現在ではジンの中の1種類と扱われていることが多いのでこちらでも「ジン」として扱います)

ドイツ産のジンであり、「シュタインヘーガー」に分類されるジンです。
一般的なジンとは製法が違っており、普通のジンはベーススピリッツにジュニパーベリーを含めた様々なボタニカルで香り付けを行いますが、こちらは違います。

「シュタインヘーガー」ではジュニパーベリーをまず生で発酵させてスピリッツを作り、次に穀物などで作られるグレーンスピリッツと混ぜ合わせ再蒸留することで生み出されます。

特徴的な陶器ボトルから、焼酎のようにクセの強そうな風味のイメージがありますが、実際のところ、アルコール感や雑味が少なく、すいすい飲めてしまうお酒です。

この『シンケンヘーガー』はラベルに描かれているようにハム(シンケン=ハム)と合わせて楽しめるように作られており、甘さのあとの芯の通った苦味が味を引き締めています。

評価

味わい    B+
香り     C
入手性    B
コスパ    A+
個人的評価  B+

味わいに関して。ボトル外見とは裏腹にアルコール感や雑味が少なく、すっと飲める。
ウッォカに近いアルコールの甘みのあとにジュニパー由来であろう苦味が来て甘みを引き締める。
余韻としては強く残らない。

香りはアルコール感が少々あり、弱いものの焼酎ようなクセのあるフレーバーがある。
長所にもなるうるが、基本的には香りを楽しむという面は難しいと思われる。

入手性に関してはネットでは容易に購入でき、実店舗でも洋酒に特化してるお店なら置いてある確率はあがる。
ただどこにでも置いてあるわけでもない。

コスパは文句のつけようがなくA+である。
王道のジンとは系統が違うため認知度が低いが、ほぼスタンダードジンと変わらない値段で楽しめるこの味わいは満足度が非常に高い。
スタンダードジンがどちらかといえばカクテル向きなのに対し、こちらはストレート向きという違いがある。

香りも楽しむことができるお酒=ジンとしては、香りがそっけないのは残念な感じがしなくもないが、値段に対する味わいや飲みやすさは抜群に良いです。
ジンが苦手な方でも入りやすい飲み口だと思われ、実際に何人かに試してみましたが「いつものジンはきついけど、これは飲めるね」という反応が多かったです。

よく見かける「シュタインヘーガー」はこの『シンケンヘーガー』と『シュリヘテ シュタインヘーガー』の二本しかなく、私も他の銘柄は知りません。
どちらも陶器ボトルであるため探すのは難しくないです。
価格帯も安いですし、一度は試してほしいジンの一つであります。

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