生産地 日本
製造者 サントリースピリッツ
度数 40度
価格 3000円程度
概要
国内大手メーカーであるサントリーが生み出したジャパニーズクラフトウォッカ。
2~3年程前からニッカとほぼ近いタイミングで「クラフトジン」(サントリー=六 ニッカ=カフェジン)を発売したが、その際にニッカのほうは『ニッカ カフェウォッカ』も平行して販売していた。
それにやや遅れて生み出されたのがこの国産クラフトウォッカ『白』です。
実際は発売自体はアメリカの方が早く、そこで評価されたことをうけて遅れて日本でも販売であったため、クラフトジン『六』と平行して製造していたのだと思います。
あのジムビームを製造しているビーム社との共同開発とのこと。
ベースに国産ライススピリッツを使用し、異なる蒸留器にて三種類の原酒を製造、竹炭濾過技術で仕上げてあります。
評価
味わい A
香り C
入手性 A
コスパ B+
個人的評価 A
味わいはライトで日本酒を思わせるような甘みがじんわりと。
甘みが終えるとウォッカ特有のアルコール感がくるかと思いきや寸止め。
本当にきれいに途切れる。
ウォッカをすっと飲むための後口を味でごまかすのではなく、丁寧な作りで仕上げているという印象。
香りは別段、個性を感じる要素は少ない。
入手に関しては大手メーカーさんの商品だけあってスーパーにも置いてあるレベル。
普通に買えます。
コスパに関してはかなり悩ましいです。
3000円という価格でこのなめらかさ、クリアーさ、ウォッカの楽しさを味わえるのは高評価なのですが、ウォッカを3000円ラインで常飲している層としては、刺激になるような個性が感じられないかもしれません。
基本的には単純に美味しいウォッカです。
ストレートでもカクテルでも美味しくいただける良い酒だと思います。
ただこれは『白』の問題ではないのですが、ジン以上に愛飲家が少ないと思われるウォッカというジャンルにあって、カクテルベースとしては1000円台に銘酒がずらりとそろっている環境にあります。
ただクラフトウォッカを発売するだけでなく、伴わせて新しい楽しみ方の提供をしないと今後も安定して飲んでいけるのか疑問が残ります。
とりあえずBarといったお店では、『白』ジャパニーズウイスキーのような存在感をまとっているのはプラスになっていると思います。
ちなみにクラフトジンにおいてサントリーとニッカのジンの印象は、
サントリー=無難に高いレベルでまとめている
ニッカー=強烈な個性を放っている。好き嫌いが分かれそう。
というものでしたが、今回のウォッカにおいても同様の印象を持ちました。
私の感想が妥当かどうかはともかく、こういうところからメーカーさんの違いを見るのも面白いですね。
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