生産地 日本 宮崎県
製造者 京屋酒造有限会社
度数 40度
価格 1000円(100ml) 5000円(700ml)
分類 ウォッカ
概要
宮崎県、日南市の焼酎メーカー(ジンなども作ってます)「京屋酒造」さんが製造した国産ウォッカ。
宮崎ではチョウザメの研究が1983年からスタート。
そこから30年以上もの長い時間を擁しながらも、安定したキャビアの供給が行え商品化、輸出化を実現させることになりました。
今回紹介するウォッカはそのキャビアに合わせて飲む酒=ウォッカという流れで誕生した、県内初(多分)のウォッカになります。
※国内での酒税法上の分類はスピリッツ
材料として県産のへべすや日向夏、和歌山の山椒を使用しているそうです。
このウォッカに対する個人的意見
味や香りについては評価の項目で。
この項目では私が『1983 J.CAVIAR VODKA』に関して思ったことを述べます。
まず思ったことの1つ目に、広告や周囲への周知が弱いということ。
私が最初にこのウォッカを見たとき、「あ、こんなのでてたんや!」と驚きました。
酒屋でもみかけず、空港の売店で販売されていました。
一応、あるBarのマスターから宮崎県産ウォッカがあるという情報は仕入れていたのですが、記憶がとっちらかって別の酒造さんが作っていると勘違いしていました。
なので本当に驚きました。
それなりにお酒の情報を見てる私が知らなかったので、一般の方はそれこそほとんど知らないんじゃないでしょうか?
一応テレビ放送されてはいるようです。
ついで、メインに売っていたキャビアは20gで1万円もする超高級食材。
一時期のマンゴー同様に普通の家庭で手軽に購入できるようなものではないですが、ウォッカ自体は5000円というのは珍しくないので、キャビアとは切り離して単体でも興味そそそられるような案内があればいいんじゃないかと思うわけです。
ミニボトルはともかく、フルボトルのほうはデザインが洋酒に寄せられているので結構オシャレだと思います。
出荷数が少ないのか、一般には(県民には)需要がないと見越しているのか。
本当のところは分かりませんが、県産ジンである『油津吟』や『HINATA』ともども、地域の居酒屋や飲食店でもっと楽しめるといいんですが、どちらもボトルで5000円なので扱いが難しいのかもしれません。
評価
味わい A
香り B
入手性 B-
コスパ B
個人的評価 B +
『油津吟』のような強烈な香りではない。
柑橘系のさわやかな香りは共通しているものの、ジンに比べて穏やかで上品。
フレーバードウォッカ程しつこくなく、心地よい香りの残り方。
味わいは柑橘の酸味と苦味、スピリッツの持つ甘みがじわっと残る。
アルコール感は非常に少なく、鼻腔を抜ける際にほんのわずか感じるほど。
非常にまとまりがよく、雑味を感じない。
入手に関しては、実店舗では買える場所が限られるもののAmazon等でも購入できる。
コスパに関して、私がウォッカ経験値が低いこともあり、今後も評価が上下する可能性はありますが、手持ちのウォッカと比較した場合、競合するのは外国産のプレミアムウォッカ。
ウォッカ自体が比較的コスパが良い酒なので、そうした中で5000円クラスというのは少々厳しい戦いになると思います。
個人的な総評として、外国産のプレミアムウォッカと並べても見劣りしない良い酒だと思います。
飲んだ満足感がしっかりあります。
ただ少々ですが『油津吟』同様の味のクセはあります。
香りの切れ方が良いので減点になるほどのものではないかと思いますが、気になる人は気になるかもしれませんね。
最後に、「キャビアと合わせて食べる」とどうなるか、そこだけはいつか試してみたいですね。
その合わせが抜群であるならば、さらに加点されると思います。
なにはともあれ、こういったおいしい「国産洋酒」が現れるのは嬉しい限りです。
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