I.W.ハーパー 12年

バーボン

生産地   アメリカ  ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所
度数    43度
価格    4300円前後
分類    バーボンウイスキー

概要

派生銘柄は少ないものの、『I.W.ハーパー ゴールドメダル』と共によく目にする銘柄。
ブランド名の「I.W.ハーパー」というのは、創業者のアイザック・ウォルフ氏とその親友フランク ・ ハーパー氏からとっているとのこと。


特徴

このバーボンの特徴として、トウモロコシの含有比率が86%もあるということ。
バーボンと認められるのに必要な含有比率が51%なのにたいしてそれを大きく上回っています。
スムースな味わい、コーンの甘みはここから来ているのかもしれません。

またもう一つの特徴として、バーボンでは珍しく12年もの長い期間、熟成させた銘柄ということがあげられます。

ついでに、12年はボトルが非常に個性的であり、ちょっとしたブランデーのような豪華さ、華やかさがありますね。

バーボンのプレミアム化

この銘柄の歴史的注目ポイントとして、「バーボンのプレミアム化」を世の中に問うた、ということがあります。
今でこそプレミアムバーボンはいくつもの銘柄がありますが、1961年に12年物のバーボンを売り出したということは当時画期的であり、バーボンは4年から6年熟成が最良と考えられていたなかでその倍のものを生み出したわけです。
もっとも単純に熟成させればよいというわけでなく、バーンハイム蒸留所の熟成庫がレンガでできており、夏冬の温度がある程度一定に保たれ、色合いがこくなりすぎず、平均的に熟成が行えるという特徴があってのことだと思います。

評価

味わい    B
香り     Bー
入手性    B
コスパ    B
個人的評価  B

味わいとして、油っぽい感触が少々と意外と若いアルコール感、辛味が舌に残ります。
バーボンが持つ甘みもしっかり感じますが、そこまで後を引かないです。

香りはセメダイン臭のようなものが感じられ、しばらくするとバニラの甘い香りを感じます。

入手に関しては洋酒を扱っている酒屋には置いてあったりなかったり。
ウイスキーに力を入れてある酒屋には置いてある。そんな感じです。
ネットなら確実に購入できるでしょう。

コスパに関しては、値段通りのバーボンであるという印象です。
12年熟成であるため、アルコールの強さや雑味の荒々しさはそこまで感じませんが、それなりにアルコール感はあります。
『I.W.ハーパー ゴールドメダル』がお好きならためしてみても良いと思います。
4000円台ともなると、多くはありませんが競合する銘柄もありますので比較すると厳しいかもしれません。

個人的な評価として、値段相応のまっとうなバーボンだと思います。
バーボン飲み始めの頃は飲みにくいと感じましたが、今ではそれなりに楽しめています。
コスパという点では4000円を超えてくると他銘柄にライバルがいるため、あえてこれを買うかどうかは悩ましい気はします。

味とは関係ありませんが、ボトルが個性的でリッチな感じがする点は面白いですね。
バーボンはボトルの形状がウイスキーにしては多彩なので、そうした視点から眺めてみても面白い酒類です。

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