生産地 日本 宮崎県
度数 59度
価格 10500円/700ml
分類 ウイスキー ニューボーン
製造者 尾鈴山蒸留所
概要
日本の南国、宮崎県の尾鈴山蒸留所が製造したニューボーンモルトウイスキー。
同蒸留所が運営する「甦る大地の会」の栽培している大麦をモルティングした麦芽を使用しており、樽には県産の栗とアメリカンオークを使用したものにて18ヶ月熟成させてあります。
以前は熟成させてない「ニューメイク」の販売がありましたが、熟成させることによってウイスキーらしい色合いが生じています。
赤子だったスピリッツが時間を経て成長しているような、リアルタイムでその行末を見守ることができるのは地元民として嬉しい限りです。
販売としては蒸留所のオンラインショップでしか購入ルートがなく(あるいはオークションやフリマサイト)、少量販売とはいえ販売開始して10分もたずに売り切れとなりました。
契約している酒屋さんにもサンプルが配られるのみで入荷されておらず、基本的にはBarで飲むことになるでしょう。(県外のBARにどれほどあるのか…)
販売量少ないため当然ではあるのですがネット上でもレビューなどあまり見かけません。
今月号の「BRUTUS」に掲載された銘柄でもあるので、存在感は徐々に出てきていると思われ、ヤフオクでは30000円での入札が確認できています。
幸いにもサンプルが手に入ったので、地元民としては安堵しています。
評価
味わい A-
香り B+
入手性 D
コスパ D
個人的評価 A-
味わいですが、香りも含めて私でも分かるレベルで栗が感じられます。
上品な甘みを木材の渋みが包み込み、舌に残ります。
59度、18ヶ月熟成という状態である故にアルコール感、ぴりぴり感はそれなりにありますが、個性が感じられる味わいです。
香りはアルコールの刺激は多少ありながらも、田舎を想わせる木の香りと控えめな甘い香りがあります。
入手に関してはネットに出回ってるものを購入するしかなく、定価ではもはや買えないでしょう。Bar飲みできる店も限られると思います。
ジャパニーズのニューボーンウイスキーなのでコスパうんぬんを言うような一本ではないのですが、現状の購入ルートと値段を考えると、純粋な値段に対する満足度を評価するのは難しいです。
個人的評価としてA-としています。
味わいに個性と甘み・苦味のバランスによる旨さを感じますがアルコール感がそれなりにあり(当然ですが)、入手が難しい状態であるため総合評価がしにくい状態です。
定価で買えれば、日本の新規蒸留所のウイスキーを楽しむという事実とともにお酒を味わうことができるわけですが、あらゆるジャパニーズウイスキーをコンプリートしたいという方以外は無理せずに、今後発売されるであろう熟成ウイスキーの販売を待ったほうが良いかもしれません。
ボトル単体で見たときに、味わいの個性、新規蒸留所のウイスキー、尾鈴山蒸留所らしいラベリングなどワクワクする要素が多い一本なのは間違いなく、これからが楽しみであります。
山ねこ・山猿・山翡翠 飲み比べセット箱なし(720ml×3)尾鈴山蒸留所(黒木本店)やませみ 価格:4,725円 |
↑尾鈴山蒸留所で作られている焼酎達。焼酎ほどとはいかないにしても、ある程度一般消費者の手に行き渡るようになると嬉しいですね。
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