プレミアムクラフトジン こころ

ジン

生産地   イギリス
度数    42度
価格    4500~5000円程度(700ml)
ボタニカル  ジュニパー、コリアンダーシード、青山椒、レモンピール、オレンジピール、リコリス、アンジェリカ、セイボリー、アーモンド

概要

ボトル名と外見とは裏腹に、原産国イギリスのロンドンドライジンです。

日本の森林に魅せられた小説家のCWニコル氏がオーナーである 長野県の「アファンの森」 。
ホームページを見てみると森林再生事業などを行っていて、ぼんやりとした自然賛美でなく実践としての活動をされており、今回のジンの製造において森で取れた青山椒を使用するのは自然な流れだったのかもしれません。

その青山椒がCWニコル氏の甥、醸造家である ジェームズ・ニコル氏を魅了し、クラフトジン『こころ』の誕生に繋がったということです。

ボタニカルは9種、顔なじみのボタニカル達にまぎれて目立つのが青山椒でしょう。

評価

味わい    A
香り     A
入手性    Bー
コスパ    B+
個人的評価  A

味わいではまずスパイシー、しかしそれが強すぎることなく過ぎ去る頃にナチュラルな甘みと苦味。
後味として濃ゆ目の麦焼酎のような香ばしい甘みが残ります。

香り自体はスパイス(青山椒?)が支配的ですが、基本的に香りは強くありません。
ボタニカル数が多くなく、またスタイルもロンドンドライジンであるため香りによる個性や違和感は感じにくいですね。
嫌な刺激がない、穏やかな香り。

入手性に関して、私の住む地方都市での大手酒屋さんにはまず置いていません。
オーリックさんやリカマンさん、ソクハイさんには少なくともありませんでした。
ワインがメインの酒屋さんにポツンと置いてありましたが、ネットだと普通に買えると思います。

コスパに関しては非常に難しいです。
美味いかどうかでいえば5000円付近のジンなので美味くないと困るのですが、リピートを考えると他にも強力すぎるライバル達がいるので、そこを押し抜けるほど際立った個性があるかどうか。
スパイシーでありながら、香りが強すぎて飲む邪魔をするということはないので、飲み手のほうでおいしい飲み方を確立できればストレートで飲んでよし、カクテルで飲んでよしで使い勝手がよくなるんじゃないでしょうか。

個人的評価としてはAです。
味わいよく、青山椒押しと思いきや香りの主張が強すぎず。
口に含んだ際の上品な甘みと穏やかな香りが心地よい良いジンだと思います。

超個人的な意見ですが、ボトルデザインだけがひっかかります。
和と洋のハイブリッド感を出したいのでしたらもう少しデザインに凝っても良かったと思います。
このボトルだと日本酒か焼酎に見えてしまい、このジンの特徴や良さを表現できていない気がすると生意気ながら感じてしまいます。
『サイレントプール』や『フォレスト』は行き過ぎにしても、そうした方向性のデザインで攻めても良かったんじゃないかなと。

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