タンカレーNo.10

ジン

産地    イギリス
製造者   タンカレー社
度数    47.3度
価格    3000円程度
ボタニカル ジュニパー、生のフルーツや手積みされたボタニカル※レシピ非公開

公式→https://www.tanqueray.com/

概要

スタンダードジンの定番、『タンカレー ロンドン ドライジン』のプレミアムライン、『タンカレーNo.10』。
ボトルラベルに、「新鮮なシトラスとボタニカルを使用して小規模な蒸留で作られている」とあるように柑橘系の華やかさ溢れる銘柄です。
第二次世界大戦を生き抜いた「タイニーテン」ー10番目の蒸留器
その小型の単式蒸留器と新鮮な素材をかけあわせて作られており、通常品と同様に「プレミアムジンの定番」の地位を揺るぎないものとしています。

プレミアムなジンでありながら、その味わいと知名度の高さからBarに置いてある確率も高いジンであり、試しに一杯飲むのは難しくない銘柄ですし、そもそも3000円台という、味わいの割にかなり手が出しやすい値段なのでいっそボトルを買ってしまっても良いと思います。

このジンへの思い入れ

私はスタンダードなジンを除いて、プレミアムラインやクラフトジンといったジンの同じ銘柄を購入することはほとんどありません。
(デザインチェンジやレシピ変更があった際は別ですが)
しかしこのタンカレー10だけは家に常備し続けているプレミアムジンとなります。
それはまさに単純においしいという点と、知名度の高さから他ジンとの比較、基準の一つとしているジンでもあるというところからきています。

一本目のNo10は贔屓にしている居酒屋にキープしてもらい、「飲みたい人がいたら飲んでもらっていいよ」、としていました。
しばらくしてその居酒屋を訪れたら残りいっぱい分まで減っていました。
自分のジンが減っているのが残念というよりも、ジンを飲んでくれている人がいるということが嬉しかったのを覚えています。
そのお店は少し古めの居酒屋らしい居酒屋で、ジン単体をメニューに載せるようなお店ではなかったのでもの珍しさや外観がお客さんの目を引いたんじゃないかなと思います。

知名度を引き上げている要素の一つとしてボトルデザインもあると思います。
現行のナンバー10は「タンカレー ロンドン ドライジン」を正統に進化させたような丸みのあるデザインをしていますが、一つ前のボトルはシュっとしたラインをしており、そちらを好んでいるジン飲みの方も一定数いらっしゃるようです。
私はどちらも好きですが、何はともあれ光を通した際の透明感のあるグリーンと洋酒瓶らしいデザインはBarのバックバーの中でさえも存在感を放っています。
『ボンベイサファイア』と同様に、ジンの佇まい・おしゃれ度を引き上げている銘柄の一つです。

評価

味わい   A+
香り    A
入手性   A
コスパ   A
個人的評価 A+

味わいについて、雑味が少なくダレない甘みと苦味がグレープフルーツの強い味わいを作り上げながらも、舌からスっと引いていく。
味わいの余韻は小さいながらもキリっとしていて後味に疲れない。

香りは多少の刺激はあるものの、さわやかな柑橘系が支配的。
スタンダード品と比較して明確に違いが分かる。

プレミアムジンではあるものの、限定品というわけではなく普通に洋酒店で買える銘柄。

コスパは超良好で、スタンダードジンよりもストレートでおいしいジンが欲しいと思った時に先ず候補に入れてほしいジン。
価格帯としては他に『ヘンドリックス』『ボタニスト』『スターオブボンベイ』などが候補にあがり、この範囲での壁となっている強力なジン達です。

個人評価はA+。味よし価格よし、ついでにボトルデザインよしと「基本的にこれ買っとけば良いよ」というジン。
もちろん好みの問題はあるものの、柑橘推しというほどそちらに振り切っているわけでなく、甘さ控えめ、よくまとまっているジンなので嫌いな方は少ないと個人的には思っています。
これを元にもっと個性が尖ったジンを探しに行くのも面白いと思いますし、これを超えて全体がまとまっている銘柄に出会えたら素晴らしいと思います。

超有名銘柄ですが、本当にオススメのジンです。

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