生産地 イタリア プーニ蒸留所
度数 46度
価格 6800円程度
分類 イタリアンモルトウイスキー
概要
2010年設立、イタリア唯一のウイスキー蒸留所、プーニ蒸留所からリリースされているボトルです。
スコットランドのロセスで製造されたポットスチルを、スコットランドの専門家の監督のもと蒸留所に設置。
イタリアらしく蒸留所はかなり独創的なデザインです。
自国やドイツのバイエルン州から調達した純粋な大麦モルトの生産も行っているようで、ネットで検索するとライ麦を使用しているという情報も散見され、スコットランド基準での『モルトウイスキー』とは定義や原料・比重などが異なっている可能性があります。（国によって定義が違います）
蒸留器の製造や設置にみられるように基本的にはスコッチに倣う方向性でウイスキーを製造していると思われ。スコットランド産のピート麦芽ウイスキーも製造しているとのこと。
産地特性として、温かい夏に寒い冬という寒暖差が特徴としてあり、熟成を早めるのに影響しているそうです。『カバラン』の台湾とは気候が異なっていますが、新しい地域の、比較的短期熟成のウイスキーという点では共通しているため機会があれば比較してみたいですね。
蒸留所と同様、ボトルデザインにも力が入っており、形状は伝統的でありながらも「他とは違ったボトル」だと瞬時に思わせるデザインになっています。
ちなみに今回のボトルはプーニ蒸留所のウイスキーシリーズの一つ『ソーレ』という銘柄であり、バーボン樽に二年、シェリー樽（甘口のペドロヒメネス）に二年寝かせたものとなっています。
評価
味わい A-
香り B+
入手性 C
コスパ B+
個人的評価 A-
味わいは若さもある程度は感じながらも雑味が少なく、バーボン樽由来の味わい・風味がしっかりと伝わります。甘みも割りかし強くありますがオークのスパイシー感が並行してあるためダレずに嫌らしさのない後味。
香りに関しては上品なハチミツ香、公式のブラッドオレンジはよくわかりませんが酸味を想起させる香りは感じ取れます。
入手は正直よくわかりません。
実店舗でピンポイントにこれを探すのは難しいと思います。
ネットでは売り切れのところもありますがまだ買える感じですね。
コスパは熟成4年で7000円近くとそれだけで考えると割高かもしれませんが、4年ながらもそれなりの熟成感と、アルコールの刺激がかなり少なめで飲みやすいので悪くはないかなあと思います。
個人的評価としてはA-としています。
味、香りもよくストレートでじっくり飲めるお酒です。
後味が若干弱いかなと思いますが、大きい不満とまではいきません。
イタリア唯一（？）のウイスキー蒸留所となれば、現時点でのイタリアンウイスキーの顔になるわけですがそれに見合った特徴と美味しさはあると思います。
あと単純にボトルデザイン、好き。
コメント